立体造形 (模型作品など)

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●イタリア中型戦車M13/40「カーロ・アルマート」 1/35エンジン他内装

タミヤ製プラモデルキット1/35MMシリーズのカーロ・アルマート中戦車に
付加して内部構造を鑑賞できるよう、フィアット製ディーゼルエンジンや
ギアボックス・トランスミッション等おおまかな内部メカを再現してみました。
(3Dプリントのページにも記しております)

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これでWW2当時の戦車用液冷(水冷)式ディーゼル・エンジン3種が揃いました! 

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ソ連T34のV2(B2),ポーランド7TPのザウラー製VBLDb,イタリアM13/40のフィアット製8T-M40

戦車のエンジンとして現在主流のディーゼル・エンジンですが、WW2当時は先進技術でした。
その液冷式ディーゼル・エンジンと戦車3種です。あとは日本の空冷ディーゼルエンジンがあります。
戦車エンジンに関してこれらの国が進んでいたことになります。
とくにロシアのV2エンジンは傑作とされており、結局ドイツは戦車用ディーゼルエンジンが作れずに敗れることになる。

そのT34のV2エンジンも、もとはフィアット製ディーゼルエンジン(航空用)を範にしている。
ポーランド7TP(水冷)と日本の八九式乙型(空冷)が並んで世界初のディーゼルエンジン採用の戦車とのこと。
今後は八九式乙型の模型・エンジン作製してこれに並べれば、WW2代表的な戦車ディーゼルエンジンがそろい踏みな感じです!

 

●トランぺッター製プラモデル 1/35 KV-1重戦車と、マケット社製1/35 V2ディーゼルエンジン
こちらのキットにもT34の時と同様にV2エンジンを入れて鑑賞できるようにしました。

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●1/35スケール 7TP戦車、ヴィッカース6トン戦車のエンジン模型作製
ポーランド・ミラージュ製 1/35 7TP(ポーランド軽戦車)双砲塔型を作製した。
その内部のインテリアパーツとして、エンジン2種を作製した。弊機材では1/35スケールものは再現が厳しいが、
そのテスト試行として行ってみた。

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細かい部分など機材的に難しいところはあるが、適宜アレンジなどして雰囲気的には見れるものができたように思う。

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7TP(7トン・ポーランド)戦車は、当時のベストセラー戦車であるイギリス・ヴィッカース6ton戦車の発展改良型である。

このミラージュのキットには、別バージョン(ヴィッカース6ton戦車)の部品も、ありがたいことに不要部品として付いていた。
勿体ないのでそれも着せ替え利用できるように工夫して、(細部など異なる部分は有ろうが)どちらも楽しめるように差し替えできるようにした。
(楽しみが二倍に?!)そうするとこの形状違いの原因となるエンジンについても調べてみたくなった。


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この二大の違いは、大きくは、形式が異なるエンジンを搭載していることで、シルエットからそれが伺える。
工業製品はデザインが機能・機構を現すので好き。
とくにいたこういったミリタリーものは工業デザインの最たるものだ。無駄なもののない極限の機構・デザイン。

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7TP 7TP

ザウラー製ディーゼルエンジンと、シドレー製ガソリンエンジン。
資料が少なく調査不足だが、不明部分は推察(あて推量)にて作製。雰囲気モデルだ。

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ヴィッカース 6トン戦車は、飛行機用エンジンを戦車用にしたシドレー「ピューマ」エンジン。空冷直4(水平置き)ガソリン・エンジン。
コンパクトなエンジンを水平置きほか巧妙な配置設計背が低く出来ているが、放熱に無理が出たようだ。

ポーランドは、オーバーヒート問題に悩んで、ダクト新造などの改良を施したが、それでもピューマ・エンジンでは抜本的な問題解決にならず、新エンジンを載せて改良発展型polish 7TPとした。
こちらはザウラーVBLDbエンジン。液冷直6(直立置き)ディーゼル・エンジン、世界初の量産戦車搭載のディーゼル・エンジン(水冷)というのも興味深い。

 

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立体で確認でき、さらに理解が深まるのは、模型の楽しみであろう。

 

●1/48 マッキ MC202「フォルゴーレ」 本国イタリア・タウロ社製のプラモデル。
エンジン他細かく再現されており素晴らしい。個人的には事後もエンジン外せるように組み立てたい。難易度は高めかも。
ドイツ「メッサーシュミットbf109」の傑作水冷エンジン、ダイムラーベンツDB601系は、枢軸国にも使用ライセンス生産された。
イタリアはこのMACCHI MC202、日本は三式戦闘機「飛燕」が有名。(当時の日本では高度設計についていけずに失敗、鈴木先生の「エンジンのロマン」に詳しい)

TAURO_M202_2

TAURO_M202_1

 

● タミヤ製プラモデル 1/35 t34戦車と、マケット社製1/35 V2ディーゼルエンジン
タミヤ製の旧キットT34の内部にマケット社のエンジンキットに補器類ほかを追加作製、
そのほか内部を多少ディテールアップさせてみた。

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T34_ENGINE  T34_BUNKAI
 

T34_TP7ENGIN1

二次大戦中の最優秀戦車、最優秀戦車用エンジンとされる。
(ディーゼルの生みの親ルドルフ・ディーゼルの母国ドイツは、戦車用のディーゼルエンジンが作れなくて苦戦したのは、なにか皮肉のように思う)
世界初のディーゼル・エンジン搭載設計戦車はポーランド7TP、その記念すべき液冷ディーゼルエンジン・ザウラーVBLDb(3Dプリントにて製作)
(このエンジンに関しての私見だが、ルドルフ・ディーゼルはザウラー社(ザフィア社)でかつてディーゼルエンジンを設計しており、これが基礎になっているように思う。)

大戦中に、戦車に適している(重量や大きさ等の克服)戦車用ディーゼル・エンジンを作製出来た国は少ないようだ。ソ連、日本、ポーランド、、
その意味では、その時点では日本は世界に先んじていた。

7TPはイギリスのビッカース6T戦車にディーゼルエンジン搭載などの改良型、日本もビッカース戦車を範にして戦車を作っているが、
その試験中にガソリンエンジンが火事になり負傷者がでて、これもディーゼルエンジン開発に拍車をかけたようだ。
(鈴木孝・著 ディーゼルエンジンと自動車 影と光 生い立ちと未来 より)

 

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