Gun(銃器)のメカニズム/機構に関する話題
銃器関係のメカニズム/作動機構や歴史に興味があり、公開特許や洋書・専門誌などで研究?しています。
個人的に、19世紀後半〜20世紀初頭の文化や技術・工学・工芸の発展に大きな関心がある。
銃器は、工業製品(部品の互換性、生産設備、・・など)の始まりであり、そこから自転車・自動車など産業/工業製品の量産の素地ができた。
好むと好まざるに関わらず、工業・工学の歴史において避けて通れない製品であることは事実でありましょう。
1890〜1910年は、工業製品の初期の製品として工業・工学史的にも重要である銃器、そのオートマチック・ピストルの発達の時期にもピタリ重なり、小銃発達史の重要な年代だ。
その1890〜1910年あたりの開発と試行による爆発的な発展を経て
今も現役で使用される、J・ブローニング氏設計のコルトM1911に代表されるように、1910年あたりから現在の形の成熟(安定)期に達したように感ずる。
膨大な資料と情報量でなかなか勉強しきれませんが、興味深い話題について、いつかなにかしらで出版等できればと思っています、
機構説明や開発経緯、歴史的意義など、その一端を記載します。(基本事項を抑えている中・上級者向け内容です)
● マシンガン MG42 のショートリコイル・ロッキング作動において
リコイル後の固定されていないバレルの位置によるロッキングが問題ないことの説明
詳しい説明は割愛しますが、フルロッキング・ショートリコイル作動にて、
作動前後にてロッキング関連の各部の位置関係は保持されるのが一般です。
リコイル後に、バレルの固定のない本モデルにての説明や記述が、各種の専門誌やネットにも見当たらないので、考察してみました。
問題なく機構設計されていることを推察し、説明用にCG再現しました。(あくまで素人個人の推察です、ご留意ください。)
ロッキング作動のローラー部品の稼働や固定に、外周と内周の二つを利用していることがミソです。
また、ショートリコイル・ロータリーボルト作動ロッキングのMG34についても、形式は違えど同様なアイデアで
うまく設計されているので、そちらについても(推察を)後述したい。
● Krnka-Roth モデル1897 試作セミオートマチック・ピストル
オーストリア・ハンガリーの高名な銃器設計者、カレル・クルンカ(Carel
(Karl,Carl,..)
krnka)氏の初期の試作モデル
閉鎖機構にロングリコイル作動方式を採用している。その機構の説明アニメーションをCGにて作成してみた。
● お奨め書籍
Handguns of the World: Military Revolvers and self-loaders from 1870 to 1945 by Edward C. Ezell (Author) 1992
Small Arms of the World. 12th Edition,Fully update and Revised By by Edward C. Ezell (Author)